前回までのあらすじ

たま 動画で学びたい方は一番下まで飛んで下さい。 [adcode] 前回までのあらすじ 今注目の文房具メーカーに研究者として勤める新は 先輩研究員の颯真と研究チームを組み 新商品開発プロジ[…]
このお話で学べること
本編

主人公


主人公
何か食べてましたか?

特許部員
お腹が空いてつい手が伸びちゃって…


主人公
葵さんお昼休みまであと一時間くらいですよ?
我慢できなかったんですか?笑

特許部員
ひどいっ!

主人公
葵さんは調査に没頭するから頭に糖分が足りなくなったんですよね!

特許部員
いまさらフォローしても遅いもん!^ ^

事業企画
事業企画の悟って言います。

主人公
悟は僕の同期です。
新商品開発プロジェクトで颯真さんチームで一緒に取り組むことになったんです。

特許部員
颯真くんが目を付けたってことは二人ともきっと優秀なんだね!
プロジェクト頑張ってね。

事業企画
絶対プロジェクト通して見せますよ。

主人公

事業企画
新さんのためなら恋のキューピットやったりましょうか?(小声)

主人公
頼むから余計なことすんなよ!?(小声)

特許部員

特許部員
今日はどうしたのかな?

主人公
プロジェクトに出す新製品のコンセプトが決まったんです!
それで、特許出願をしようという話になって…

特許部員
ということは…
特許出願前の先行技術調査のご依頼かな?

主人公
相談お願いしてもよろしいですか?

事業企画
せっかくなんで特許調査の種類と特徴の全体像も教えて頂けませんか?
出願前先行技術調査に限らず…

特許部員
もちろんです!

主人公

特許部員
①自社特許出願と②他社特許対策です。

事業企画
実はオレ特許のことは瑛大さんに学び始めたばかりで…

特許部員
それなら復習も兼ねて新くんに説明してもらっちゃおうかな♡

主人公
自分達がした発明について特許権を獲得すると他社に対してその技術を使うことをやめさせられるようになります。

事業企画

主人公

特許部員
他社特許対策についてはどうかな?

主人公
他社が特許権を持っている場合は…
その対象技術を使いたくても残念ながら特許権を行使されてストップを掛けられてしまいます。

事業企画
でも、事業や研究開発を進める上でどうしてもその技術を使いたい場合もあるよな?

主人公
自分達の事業実施や研究開発の自由度を確保するために他社の特許権を打破することも必要になってくる。

特許部員

特許部員
丁寧に復習しているね。

主人公

特許部員

事業企画

特許部員

主人公
ボールペンの研究開発を始めようと思ったタイミングで技術動向を知るための調査をお願いしました!
たま 動画で学びたい方は一番下まで飛んで下さい。 [adcode] 前回のあらすじ 今注目の文房具メーカーに研究者として勤める新は 上司である朔の薦めで特許部員の瑛大か[…]

特許部員
自分達が進めていく研究開発領域近傍に存在している特許情報を調査して技術的知見を得ることが目的の調査です。

事業企画
そこから技術情報を取り入れたりライバル達の動向を察知していくことは大事ですね。

特許部員
ほんとその通りです!

特許部員
世界の技術の潮流を掴み将来を予測するために特許情報を活用するIPランドスケープという考え方もあります。

事業企画
確かに特許情報って経営や事業の方針決めに役立つ情報が沢山詰まっていそうだもんな~…
考え方は分かるけど実際のイメージが湧きにくいな…

特許部員
IPランドスケープによる解析や教育を業務とする株式会社知財ランドスケープ(代表取締役CEO:山内明)と 図解を駆使した知財知識の発信と普及を手掛ける特許の楽校(代表:玉利泰成)は2021年5月1日に業務提携を致しました。 […]

特許部員
自社の研究開発が進んで特許権を獲得したいような発明が生まれた場合に行うのが出願前先行技術調査です。

事業企画

主人公
出願に関係する先行技術を調査して事前に審査突破の策を練っていくことが大切だって瑛大さんが言っていました。

特許部員

主人公

特許部員
だから自分達が事業をしようとしている領域に邪魔になるような他社特許が無いかをチェックする必要があるの。

主人公
事業をする際に他社特許を侵害してしまうことを未然に防ぐための調査ですね!

事業企画

特許庁の審査を突破すれば正式に特許権は認められるんだけど…
その判断はかなり高度だから特許庁も完璧な審査を保証することはできないの。
そこで…特許権を潰しに掛かるという手続が用意されています。

特許部員

主人公
審査では看過されてしまったような先行技術を探し出してきて邪魔な特許権を無効化するんですね!

事業企画

主人公
それぞれ視点が違うので調査の特徴も異なりそうですね?

特許部員

主人公
まずは他社特許対策関連の調査からお願いします!

特許部員

事業企画
自分達が事業をしたい領域にある他社特許権を見落としてしまうと侵害で訴えられてしまう可能性がありますからね…

主人公

特許部員

事業企画

特許部員
欲しい材料を明確にしながら要所で調査をするイメージなの。

主人公
自社特許出願の方の調査についても特徴の違いを教えて下さい!

特許部員

主人公
自分達の研究開発の方向性決めや新たな技術的知見を吸収することが目的なので広く動向を掴むことが大切ですね!

事業企画

特許部員
自分達の発明が明確になっている状況なので、その技術内容に照準を絞って調査をします。

事業企画
特許調査の全体像がよく分かりました!

主人公

事業企画
瑛大さんはこの段階で少なくとも新規性のチェックポイントは突破できるように出願前先行技術調査が必要だって言ってたよな?
正直まだあまりピンと来ていないから教えてくれないか?

主人公
研究者が生み出す技術アイデアや実験結果は多くの場合「点」に過ぎない。
だけど、その技術的知見はもっと広く通用するものだから権利範囲は拡がりを持った「面」で請求するイメージ。

特許部員

主人公
実験事実だけが新しければ良いという訳ではないんですよね…。

事業企画
確かにそこは研究者の視点としては誤解し易いところかもな。

主人公

特許部員

事業企画
審査では、希望された範囲内に先行技術が存在していたかを審査官が調査して指摘をするって訳か。

主人公
もしそれで先行技術が見つかったとしても、新規性がクリアできるように権利範囲を後から修正することも可能なんだ。

事業企画
それなら出願前にわざわざ俺らが調査する必要あるのか?

主人公
…葵さん教えて貰っても良いですか?

特許部員
じゃあ少しヒントをあげるね♡

特許部員
それって好き勝手にできるんだったかな…?

主人公
そういえば前に瑛大さんから教わりました!
修正が出来るのは飽くまで出願時点で書類に仕込んだ内容の範疇ですよね!
たま 動画で学びたい方は一番下まで飛んで下さい。 [adcode] 前回のあらすじ 今注目の文房具メーカーに研究者として勤める新は 上司である朔の薦めで特許部員の瑛大から特[…]


事業企画
確かに特許権は技術情報を開示した見返りに貰えるものだから出願時点に公開した書類の範疇というのは頷けるな。

特許部員

主人公

事業企画

特許部員
先行技術の位置が分かっていれば、出願書類に落とし込む時にどの部分を手厚く補強すれば良いかも分かるんだよ♡

特許部員

主人公

特許部員
完璧を求めて網羅しようとすると調査件数がどうしても膨れ上がってしまうの…。

主人公
精度を荒くし過ぎて見るべき文献を漏らしてしまったら本末転倒ですよね。

特許部員
そのジレンマがある中で出願前にどこまで調査をしておくべきか相談することが大切なの。

主人公


事業企画
なら狙うべきラインとしては権利化を希望する発明の外縁をカバーすることだな。

主人公


特許部員
まさにその通りです!

特許部員
ここまで調査をした上でなら出願時に色んな材料を仕込んでおくことができると思う。
仮に審査で想定外の文献を指摘されても対処できるだけの引き出しが多いはずだよ。

特許部員

主人公
特許庁が全ての特許出願に付与していくれている共通の技術分類コードですよね。

事業企画
確かにそれを使えば大まかに自分達の見たい技術分野を切り出せそうだな!

特許部員
絞り込みのポイントとなるのがキーワード検索です!

主人公

特許部員
そのワードが登場する文献をヒットさせるように範囲を絞り込んでいきます。

事業企画

主人公
良く分かりました!
頑張ります!

特許部員

事業企画
あ~…っと、そうだ。
俺この後打合せがあるんでここで抜けさせてもらいますね。

特許部員
頑張ってね悟くん♡

事業企画
男なら葵さんを飯にくらい誘えよな。
あとで報告ヨロシク!(小声)

主人公
それが出来たら苦労はいらん!
でも…サンキュ(小声)

特許部員

主人公
葵と二人で出願前先行技術調査の打合せをすることになった新。
出願内容は上手くまとまっていくのか!?
葵を食事に誘うことはできるのか!?
次回へ続く。
たま
動画で学びたい方は一番下まで飛んで下さい。
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前回までのあらすじ
今注目の文房具メーカーに研究者として勤める新は 先輩研究員の颯真と研究チームを組み 新商品開発プロジ[…]
動画で学ぶ
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