特許は早いモノ勝ち!?

 

 
たま
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前回のあらすじ

 

今注目の文房具メーカーに勤める新は研究者として才能はあるもののなかなか成果が出せずにいた。
そんなある日 新の憧れの上司である朔から新商品開発のプロジェクトが発表される。
密かに新に期待する朔は特許を学ばせるために同期の瑛大を訪ねるように言い渡す。
新は大学からインターンで来ていた理人と共に瑛大から特許について学ぶことになった。

前回

たま 今日から特許の楽校の初級編が遂にスタートです。 皆さんは特許に対してどのようなイメージを持っていますか。 たま 特許の知識はものすごく大切で大きな武器になります。 だけど何だか難しい印象で学ぶハー[…]

 

このお話で学べること

 

同じ内容で特許はとれるの?
ライバルに競り勝って特許をとるには?
他人が出した特許にはいつ気付けるの?
 
たま
こんな疑問ありませんか?
新たちと一緒に楽しく学んでいきましょう!

この記事の評判

本編

 

新商品開発プロジェクトが発表された翌日。
何やら研究開発部が慌ただしい様子・・・。

 

 


主人公
おはようございまーす。
 
ザワザワザワ・・・
 
颯真
先輩
くそっ・・・
やられたなぁ・・・。

主人公
??
あっ、朔さん。
颯真さんに何かあったんですか?

上司
新か、おはよう。
実はな…颯真の渾身の特許出願が出願日で負けたんだ。

主人公
・・・。
出願日で負けるとどうなるんですか?

上司
それは・・・。
あっ、そう言えば昨日瑛大のところに行ったんだろ?
どうだった?

主人公
瑛大さん親切でめちゃくちゃ良い人でした。
研究者が特許を学ぶ意味も良く分かりました。

上司
そうか、良かったな。
特許が分からない研究者は研究そのもので遅れをとる
せっかくだから出願日についても瑛大に聞いてみたらどうだ?

主人公
そうですね!
朝礼が終わったら瑛大さんのところに行ってきます。

上司
了解!
頑張ってこいよ。
プロジェクト期待してるぞ。
 
朝礼終了後
 

主人公
おはようございまーす。
今日もよろしくお願いします!
理人
大学院生
おはようございます。
僕もよろしくお願いします。
 
瑛大
特許部員
2人ともおはよう。
こちらこそよろしく。
さて、今日は・・・。

主人公
あの、瑛大さん。
今日聞きたいことがあるんですけど良いですか?
瑛大
特許部員
おっ、良いね。
知りたいと思うことがあって嬉しいよ。
何かな?

主人公
今朝研究開発部で颯真さんがライバル会社に出願日で負けたって噂になってて。
出願日ってそんなに大切なんですか?
瑛大
特許部員
なるほどね・・・出願日か。
うん、良いテーマだ。
今日はそれをやろうか。

主人公
ありがとうございます!
よろしくお願いします。
 
瑛大
特許部員
新くん昨日教えたことは覚えているかな?
特許制度ってどういうものだったかな?

主人公
バッチリ覚えています!
技術を生み出した人が特許出願すると20年間の独占権が貰えて、代わりに技術内容が公開されます!
 
 
瑛大
特許部員
おお!完璧だなぁ!
その通り。
 
瑛大
特許部員
それじゃあ理人くん。
全く同じ技術内容の特許出願がされたとしたらどうなる?
2つの全く同じ特許権が発生するかな?

さっきの新くんの答えをよく思い出して考えてみて。
理人
大学院生
え、難しいですね・・・。
でも待てよ。
特許権って技術を独り占めできるんですよね?
2つ以上同じ権利が発生しちゃったら矛盾しませんか?
瑛大
特許部員
2人とも優秀!その通り。
特許権は全く同じ範囲には認められないんだ。

主人公
・・・。
理人
大学院生
・・・。
瑛大
特許部員
そうだよね(笑)
結局どちらが権利を貰えるの?って話だよね。
 
瑛大 特許部員
要はね。
特許は早いモノ勝ちなんだ!
スピード勝負!
 
瑛大
特許部員
でもさ・・・
どっちが早いかってことを一体どうやって決める?

主人公
それは・・・。
やっぱりその技術を早く完成させた方に特許をあげるべきでは?
 
瑛大
特許部員
べき論で言えばそうだね。
でも、それって誰がどうやって判断するかな?
理人
大学院生
!!
分かった!!
どっちが早く特許出願をしたかじゃないですか!?
それなら早い方がどちらか決められますよね!
瑛大
特許部員
理人くん正解!
驚いたなぁ。

主人公
ぐぬぬっ・・・。
瑛大
特許部員
その通り。
どちらが早く特許出願をしたかで決まるんだ。
 
瑛大
特許部員
せっかく良い成果を出してもモタモタして先に特許を出されたらライバルにとられちゃうんだ。
これも、研究者が特許までを意識しなければいけない理由の1つだね。

主人公
自分の研究成果ですもんね。
特許を出すんだっていう意志を研究者自身が強く持たないと競り負けちゃいますね。
理人
大学院生
大学では人より早く論文や学会発表をすること重視って感じです。
そういえば、共同研究先の企業から特許を出したいから発表は待ってって言われたことがあったなぁ。
瑛大
特許部員
理人くん、それは良い気付きだよ。
企業と大学では競争のポイントが違うんだ。
大学は早く発表したいけど、企業はそれより特許出願が先
 
瑛大
特許部員
これはまた後日詳しく説明するけれど、 先に世の中に発表してしまったら特許がとれなくなってしまうんだ。
理人
大学院生
ええーーー!!
大問題じゃないですか!!
道理でうるさく言ってくるなぁと思ってました。
 
瑛大
特許部員
企業と大学では研究の条件が違うから噛み合わないことも多いんだ。
でも、世の中に新しい技術を届けたいっていう目的は一緒。
お互いのことを知ればもっと連携できると思うんだ。
特許の知識だってその1つだと思うよ。
理人
大学院生
本当にそうですね
僕、帰ったら教授に言ってやりますよ!
瑛大
特許部員
ははは!
頼もしいね!笑

主人公
あのっ・・・。
1つ分からないんですけど良いですか?
 
瑛大
特許部員
ん?どうした?
言ってごらん。

主人公
早いモノ勝ちなのはよく分かりました。
でも颯真さんがあの技術を完成させたのは随分前な気が・・・。
今更になって特許出願したってことですか?
瑛大
特許部員
ほう!
これはまた良いところに気付いたね!
 
瑛大
特許部員
それはね。
特許はすぐに公開される訳ではないんだ。
出願をしてから1年半後に公開されるんだ!

主人公
そうなんですか!?
1年半も研究進めてて後から負けって分かるのはきついなぁ。
 
瑛大
特許部員
それはその通りだね。
でも出願してすぐに技術内容が公開されるのはそれはそれで困るよね?
その辺のバランスをとったルールなんだ。
瑛大
特許部員
最後に大切なことを言っておかないとね。
出願日を競り負けたからといって全てが終わりな訳じゃないよ。

主人公
どういうことですか?
出願日で負けたらもう特許とれないんですよね?
 
瑛大
特許部員
それがそうとも言い切れないんだ。
ちゃんと敗者復活戦があるよ。
研究者が真剣に生み出した技術なんだから。
 
瑛大
特許部員
最初に同じ技術が特許出願された場合って言ったけど、 完全に同じなんて滅多にないでしょ?
後から微妙に範囲をずらしてやるとか、権利にする道は残されているんだ。
かなり不利であることは間違い無いけどね。
理人
大学院生
へぇ~そうなんですね。
特許出願が終わった後も戦えるんですね。
なんか特許ってちょっとゲーム性があって面白いな。
 
瑛大
特許部員
うん!1つの負けで諦めないで欲しいかな。
確かに出願日はもの凄く大事だよ。
それでも不利になった場合は僕たち知財の専門家があの手この手で何とかしてみせる
そういった専門性の高い部分は任せて欲しい。
君たちは手を緩めずにどんどん良い技術を生み出してね。

主人公
なんか、特許の見方が変わりました。
研究と特許って相棒っていうか、心強い味方ですね。

主人公
・・・。
僕、今日は颯真さんを飲みに誘ってみます!
瑛大さん、ありがとうございました。
瑛大
特許部員
とても良いと思うよ。
研究も特許もチームワーク。
今日はここまで。2人ともお疲れ様。
 
 
特許についての見方が変わってきた2人。
同時に研究への姿勢も変わっていく。
 
新は先輩の颯真を誘って2人で飲みに行くことに。
果たしてどんな話をするのか!?
 
次回へ続く。
第3話

    たま 動画で学びたい方は一番下まで飛んで下さい。 前回のあらすじ   今注目の文房具メーカーに研究者として勤める新は 上司である朔の薦めで知財部員の瑛大から特許のことを教わっ[…]

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